3月2日(木)は、大垣市内で行われている「四季を染める会」に参加させていただきました。
この会の存在は11月に開催された染織家の所鳳弘先生の講演会にて知り、申し込みました。
初めてでドキドキしましたが、所先生をはじめ、皆さまの面倒見が良く優しいので、すぐに打ち解けることができました。
今回の草木染めは『紅花』。
大変貴重なものであるだけでなく、寒い時期にしかできないことや手間暇がかかるため、いつでもOKとは行かない紅花でございます。
所先生は元旦から神社へ綺麗なお水を汲みに行かれ、そこから下準備をしてくださったそうです。
まずは紅花について学びました。
紅花の色素はごく少量のため大変貴重で、平安貴族の間で愛された憧れの色なのであります。庶民には写真左側の色だけが許されたそうです。
さてさて染色の開始でございます。
紅花には黄色い色素「サフロールイエロー」と赤色色素「カルタミン」があり、花びらをつけておくと黄色が水に溶け出してまいります。
まずその水溶性の黄水にて染色いたしました。
仕上がったものはこちらです。
優しい黄色のスカーフです。
次に、花弁をもみ洗いし絞ります。
炭酸カリウム溶液に花弁を入れ攪拌します。
それを繰り返し、花弁に黄色い部分がなくなるまでを目安に、時々かき混ぜて置いておきます。
それまで時間があるので先生が用意してくださっていた染液にて染色しました。
詳細は聞き漏らしましたので、また聞かねばです。
仕上がったものはこちらです。
鮮やかなストールでございます。
そうこうしているうちに、花弁がしっかり赤くなりましたので濾します。
酢酸を投入。
めちゃくちゃ綺麗な紅色です。
そこに布を投入しまして、染色しました。
綺麗な紅の帯揚げが完成しました。
天然染料で赤い色素は数少ないですが、中でも紅花はなかなか扱うことができないので、本当に嬉しかったです。
先輩方は「紅花を扱う典は初めてだから、初めて来て紅花なんてあなた、ラッキーね♡」とおっしゃられましたが、約1年間、大学の課題を懸命に取り組んだご褒美をいただいたようでした(*≧∀≦*)
所先生、諸先輩方に、感謝、感謝です。
ということで四季を染める会に入会させていただきましたので、次回が待ち遠しいです(^-^)
〜オマケ〜
帰り道の一服はミスドへ。
鎧塚さん監修のドーナッツ、終わっちゃったんですね^^;